去年はじめた派遣フルタイムの仕事を、契約満了を待たずに辞めました。次の転職先が決まってからとかじゃなく、「辞めたいです」って派遣元に伝えてから2ヶ月後に退職した次第。
本記事では、私が辞めたくなった理由、辞めた方がいいのか、頑張って続けた方がいいのか揺れながら悩んでいる間中に検討し、克服した方法、というか、考え方、それでも最終的に辞めるという結論を出した理由を書いています。
仕事に置かれた状況なんて、千差万別なのは承知の上。辞めたい気持ちいっぱいで現在悩んでおられる方にとって、頭の中を整理する、人のふり見て我がふり考えるなど、なにがしかのお役に立てば幸いです。
では、いってみましょー。
仕事を辞めたくなった理由
悲報です。次に挙げるような症状が、働き始めてすぐ出ました。。。orz
仕事のストレス
私にとっては「仕事」は全力で取り組むべきもの。なんなら就業時間以外の時間もキャリアアップのための勉強をする向上しようよってくらい。働くこと自体が嫌、楽したいってわけでは全然ないです。
でも、今回の仕事、事前に研修を受けたものの、50代にして初チャレンジ、未経験のことだらけのジャンルだったんですよね。それでかなりいい時給だったので、そのレベルのパフォーマンスを出さないといけないって、自分が自分にプレッシャーかけてた。
ただでさえ、新しい職場で働くというのはストレスしかないのに、自分で自分を追い込むことないのにw もちろん、新卒ではない年の功はあって、これまで似てる部分がある仕事もやってきたから、未経験といっても、ゼロからのスタートではないわけだけど、初動でサクサクとはいかないわけですよ。
仕事できないって、こんな辛いものだったとは。
どのくらい辛かったかというと、
- 夜寝る前:「明日、会社行くの嫌だ...(TT)」
- 朝目が覚めた途端:「今日もまた一日仕事か、憂鬱」
- 会社に着いた瞬間:「早く帰りたい」
- 仕事終わって帰る途中:「辞めたい、辞めたい。辞めてこのストレスから開放されたい」
- 金曜の夜:「やったー!やっと金曜日。もう仕事のことは何も考えない!!!!」
- 日曜の夕方:「うわーん、もう週末が終わっちゃう〜〜(号泣)」
が永遠のループ。今、書くと悲壮感ないけど、悩んでいたときは深刻で、いつも心臓がバクバクしてるようなストレス・マックス状態が続き、毎日毎日辛かった。全然楽しくなかったどころか、他に表現の仕方がないんかいと思うけど、やっぱり、、、辛かったという言葉以外浮かばない。
怒られるのが怖い、理不尽でやってられない
上司から怒られる、しかも怒鳴られることに対する耐性って個人差あるようですね。同じ目に遭ってたというか、むしろ矢面に立ち、時に声震えつつ、泣きそうに見えたのに、平気な体質の人も居たので。でも、私はダメでした。
これって、日本のブラック企業だけなんじゃない?あるあるなまま問題視されずに必要悪みたいに放任されてるの。
私、学生時代はずっと体育会系だったので、縦社会で怒鳴られてた経験豊富だったはずなのに、今回のは応えた。部長の部屋でミーティングして、説明したり、質問に答えたりする度に怒られて。自分が怒られてなくても、誰かが怒られてる場にいることが苦痛で苦痛で。
違いはどこにあったんだろう?
それは、飴と鞭の、飴がなかったからだわ。
思い起こせば、運動部で、先輩や同期、コーチから怒鳴られるのって、叱咤激励っていうセットの中の一要素。怒られることもあるし、褒められることもあるし、励まされることもある。その時、その事象において怒鳴られるだけで、練習終わったら、冗談言って笑いあえる関係で、人としての恐怖感は全くなかった。上手な人も、下手な人も仲間。怒る人も、怒られる人も、試合に勝とうとか、同じ一つの目標を達成するチームとしての信頼関係があった。
仕事でお金もらうプロとして期待されてる仕事ができてないから怒るんだろうけど、言ってないことを勝手に妄想解釈して怒られてるときもあったし、怒られたら萎縮するだけ。
マイナスしかないんで、誰得?リーダーシップって、そういうもんじゃないんじゃない?理不尽です。
なんて口が裂けても言えないんで(笑)ひたすら耐えてやり過ごす。我慢って、、、辛いですね。この辛さ、怒る側には想像つかないんだろうな。
人間関係がうまくいってなかったの一言に尽きるけど、こっちのパフォーマンスがどうとか以外の部分でも、挨拶しても無視だったり、何するでもなく、顔がすでに怒ってるとかで立つ瀬なし。日本の中高年男性って、そういう人がいるのが極めて当たり前の会社風景なのかもしれないけど、私に対して怖い人々も、別の部署の人としゃべってる時は、大声の笑い声とか聞こえてくるし、この扱いの違いは何?と。
怒鳴られた恐怖をがんばって水に流して普通に接しようと試みても、最初っから嫌われているというか、リスペクトゼロの関係が固定されてて修復できませんでした。
残業多すぎ
残業時間に関しては波もあったものの、深夜まで働くこともあったし、定時に帰れることはほぼ皆無。毎日1時間〜2時間半くらいの残業。
働いてみて気づいたんですが、一日の労働時間って、フルタイムの場合、通常8時間じゃないですか。でも、就業時間帯は、9時5時の会社もあれば、お昼休みの一時間はさっぴかっれて、9時6時の会社もあるんですよね。
私が働いていた会社は、9時6時だったんですが、この1時間の差は大きい。5時で帰れるのと、どんなに早くても6時なのは、毎日のことなので塵も積もればで大きな違いです。
9時5時の会社なら毎日1時間残業しても6時の退社だけど、終業時刻が6時だけど、当然これが7時の退社になる。となると、うちに帰ったら8時。2時間残業した日は、帰宅が9時。
着替えて、一息ついて、晩ごはん作って、食べて、片付けたり、ちょっとぼーっとしたらもう歯を磨いて寝る時間。でも、リラックスできなくて、気が張ったままで寝付けない。本当に仕事以外、何もできないのに、仕事が楽しくないわけだから、嫌なことだけで朝から晩まで埋め尽くされていて、土日休んでも、辛い一週間の始まり、月曜は必ずやってくるのがわかってるから、少しも休めた気がしない週末でした。
辞めるかどうか悩みながら自問自答し、辞めたい辛さを克服した方法
今、仕事が辛くて辞めたいと思ってる人は、ここまで読んで、随所で頷いているんじゃないでしょうか。
でも、自分で言うけど、偉かった(笑)のは、一応、冷静に次のようなことをいろいろ考え、分析というか、検討してみた点です。
そしたら、ただただ辛かったのが、少し楽になりました。
頑張って実力をつければ、ストレスはなくなるんじゃないか
そもそも、仕事のストレスの9割くらいが、自分が仕事できないからなわけなので、同じ部署の誰よりも仕事ができるようになれば、ストレスなんてなくなるんじゃないかと考えました。めっちゃ根性論だけど。
実際、1ヶ月もたつと、慣れるし、なんでも経験。一度やったことをまたやれば、前回よりはできるようになるし、繰り返していると同じことが少しずつ早くできるようになる。なので、ストレス200%限界オーバーだったのが、ストレス150%限界マックスギリギリかー?!くらいに下がった。
もうちょっと粘れば、もっと慣れて、ストレス限界未満になるかもしれないって思えるくらいにはなりました。そこに辿り着けるのがいつかはわからないけど、どうしてもダメってこともないのかなぁって。
仕事がもっとできるようになれば、人間関係も変わるんじゃないか
いじめる方が悪いに決まってるけど、いじめる人って、自分より強い人には腰が低かったりします。相手を見て態度変える人間って嫌だなと思うけど、これは子供から大人まで古今東西変わらぬ普遍的真実。
合わない人間は合わないし、仕事は仕事のつきあいで、仲良いお友だちになる必要はないので、一目置かれるくらい仕事ができるようになれば、文句言われないようになる。だったら、今できないことを、一つずつできるように、努力すればいい。そうやって我慢しながら努力して身につけたことは今後の自分の実績として残るし、キャリアアップにもつながるから、努力しない理由がない。
仕事ができるようになる→自分がやることに自信がつく、責められようがない→周りからも評価され、褒められないまでも怒鳴られはしない。という流れですね。
そっかー。仕事できるようになればいいんだな。じゃぁ、がんばる?時間はかかるに決まってるけど、会社でやるような仕事で、(特に専門職だったし)がんばってもがんばってもできないことって、ちょっと想像つかないし。
まぁ、人間関係って、そんな単純なものじゃなく、仕事ができるようになると妬まれたり、足引っ張られたりとか、また別の問題が生じる可能性は大いにあるけど、そのレベルになってれば、転職すれば、もっといい仕事が見つかることでしょう。
後述するように「やっぱり辞める結論に達した決定的理由」が私にはあったけど、もしも、あなたが今やってる仕事が、自分が将来もやりたいこと、できるようになりたいことだったり、まだ20代とか、若くて、仕事経験自体がない場合は、何か身についたと自分で思えるまでは、踏ん張れるだけ踏ん張った方がいいかもよ。
私も30代半ばくらいまでは、夜中まで毎日働いてるような状況でも、仕事できるようになりたい一心でがむしゃらに働いてた。
若けりゃ体力あるだろうし、嫌なことも含め、こんな上司にはなりたくないなーとか反面教師として学べることは全部学んでから辞めても遅くないかなと。
怒られても、プレッシャーかけられても動じなければいいだけなんじゃないか
仕事辞めたくて悩んでる真っ只中に、よもやこんな風には考えられません。私はたまたま、通勤途中にこんな本を読んで、開眼しました。
マーカーで線ひきながら読んだんですが、2つほど引用して紹介しましょう。
「反応しない練習」を教えてくれるのは、古代インドの賢者 "目覚めた人" ブッダです。
もともと、ブッダの教えとは「心のムダな反応を止めることで、いっさいの悩み・苦しみを抜ける方法」のことです。その内容は大きく二つーーー(1) 心の反応を見ること、(2) 合理的に考えること、です。
反応せずに、まず理解するーーーこれが、悩みを解決する秘訣です。特に「心の状態を見る」という習慣を持つことで、日頃のストレスや怒り、落ち込みや心配などの「ムダな反応」をおさえることが可能になります。
仏陀の教えとありますが、宗教臭はないです。合理的な哲学という感じ。自己啓発書やビジネス書が参考にしそうな内容。
私の解釈では、怒られてテンパったり、びびって萎縮しそうになった時に、その心の動きに巻き込まれず、ちょっと引いて俯瞰し、自分の心を揺るがしたものが「在る」ことを認識する。それが何なのかを観察し、理解します。
怒ってるのは他人なので、自分がコントロールできない。だからそれは置いといて、ただ、今、ここにある、取り組まないといけないことだけに集中するのです。
これができると、心が落ち着き、平常心に戻ることができます。そもそも心が反応しなければ、他人が何を言ってきても、自分にとって、それはないことにできます。最強の護身術かよ!!
実際は、そんなの、怒鳴られたら一瞬に消え、つい反応しちゃうんですけどね。できてない人間は。だから、「練習」しないといけない。
でも、「ストレスっていうのは、自分が反応した心の動き。反応しなくできれば大丈夫」という考え方を知って、ぐっと心が楽になりました。練習したら、そのうちなんとかできそうっていう希望が見えたのは、絶望してた中での一縷の光でした。
仕事辛いーーを解決する以外にも使える、生きてるのが楽になるので、オススメします。
途中で辞めると、次に転職する際のマイナスになるんじゃないか
辞めた後、転職したいなら、前職をなぜ辞めたのかっていうのは、絶対面接で質問されますからね。特に、私のように短期間で辞めてしまった場合には、絶対つっこまれる。
でも、これは、ものの捉え方、視点、表現の仕方によって、どうにかなる問題。転職先の仕事に対する意欲、転職先にとって自分が有用であることのアピールができるかどうかが天下の分かれ目ですね。
とはいえ、会社を辞めると、現職を続けることによって得られるはずだった実績や、経験値は棒に振ることになります。
辞めたくなるような厳しい職場だからこそ鍛えられる、成長できるんじゃないですか?
例えるなら、筋トレ。筋肉を太くしたいなら、トレーニングで、もうできないって思ってからが頑張りどころ。歯を食いしばって、自分の限界に挑戦して、筋肉を追い込んで、筋繊維が損傷して、それで超回復して強くなる。
マラソンだってそう。苦しいけど、あの電柱まで走ろう、そこまで行ったら、次の電柱まで走ろう、その繰り返しで完走できるもの。どんなことでも一朝一夕に、楽々は身につきません。
(すみません。偉そうに言ったけど、両方、極めたことないです。)
運動系の例えがピンとこないなら、ゲームでもいい。はまってると頑張ってる意識はないだろうし、身体的辛さはないかもしれないけど、できなくてもできなくても、何度も繰り返しやり続けるから、気付きがあり、昨日までできなかったレベルがクリアできるようになる。
私は未経験ジャンルでの仕事だったけど、独学で勉強してたんではありえないくらい学びがあったので、その点ではものすごく良かった。お金もらいながら教えてもらえるなんて、しかも机上の空論じゃなく、現場の実践的な知識や技術を身に付けることができるなんて、こんなありがたいことはないです。
辞めるというのは、これらのチャンスを見送ってしまう。転職って、ステップアップにも、振り出しに戻るにもなりうるという両方の可能性があることを理解しておかないといけないですね。
それでもやっぱり辞める結論に達した理由
上記「辞めるべきか、続けるべきか悩んでいる期間に自問自答したこと」を読んで、もしも辞めるつもりだったけど、考え直して、もうちょっと続けてみようって思えた人もいるかもしれない。
私も辛い、一刻も早く逃げ出したいと思ったものの、いろいろ考えたら、克服できそうにも思えてきて、辞めなくてもいいかもとも思いました。
でも、結局、辞めました。自分の人生の中で何が一番大事なのかを考え、その答えが明らかになったからです。
30代くらいまでだったら、キャリアアップにつなげるための我慢のしどころと思って踏ん張ったかも。辞める、辞めないは、本人にしか決められないし、その選択が正しいかどうかは、その人が、人生のどういうポイントにいるのかにもよりますね。
私、只今50代で既婚。一人暮らしで仕事一本に没頭してれば良かった時代は過ぎてた。
人生半ば過ぎると、自分の人生で、やりたいのにまだできてないことを後回しにできない。ライフ&ワークのバランスを大事にしたいという気持ちが強くなる。人それぞれだろうけど、私は、ワーク=仕事の中に、お金を稼ぐだけじゃない、自分が生きる意味が必要だった。
フルタイムでお勤めするってことは、仮に残業が0でも、平日起きて活動している時間のほとんどを仕事に費やすわけだから、その時間は、自分が得意なことで、やってて喜びが感じられることじゃないとしんどい。社会貢献してる、人の役に立ってるっていうやり甲斐というか、生きがいを感じたい。
業種的にピンとこないようなフィールドでは頑張れない。世界観っていうと大げさに聞こえるかもしれないけど、生きてる多くの時間を注ぎ込むに値すると自分が納得できるフィールドで頑張りたい。そういう方向でのやる気が盛り上がりました。だから、仕事を辞めるという決定は、私の中では、ものすごくポジティブな決断だったのです。
久々に経済的に安定したのは良かった。でも、悩みの元凶だった仕事がこなせるようになっても、人間関係のストレスがなくなったとしても、残りの自分の人生を注ぎ込みたいと思える❝分野❞じゃなかったので、辞めることにしました。ここで時間使うの、私の人生じゃないなっていう結論です。
仕事辞めた結果www
そりゃぁもう、日々穏やかで、この開放感ったらないよ。泣ける〜。生き返った感じ。夜、ぐっすり眠れるんですよ。心に平安が再び。。。
っていうことを、ただの主観じゃなく、客観的根拠でお見せしましょう。私の愛用スマートウォッチ、fitbit versa 2 のアプリに記録された睡眠スコアの比較です。
左が辞める前、ストレスいっぱいで緊張がほぐれず嫌々働いていたとある一週間。睡眠スコアの平均は72=「やや低い」。
右が辞めた後。睡眠スコア平均が83=「良い」です。
寝てる時間が極端に長くなったわけじゃないし、朝も同じくらいの時間に起きてるけど、目覚めた時の爽快感が全然違うし、今日はあれやろう、これやろうっていうやる気がみなぎって、毎日がウキウキしています。
【まとめ】
私が仕事を辞めたかった理由、それを克服しようと考えたこと、でも、結局、辞めることにした。辞めてよかった!ということを書きました。
繰り返しになりますが、人生のかなりの割合を時間的には占めるのが仕事。大事に考えたい。一時の気の迷いで逃げるという選択ではなく、継続するにせよ、辞めるにせよ、それがあなたのポジティブな未来への一歩を踏み出す決心でありますように。
私は辞めましたが、辞めたのは、次へのスタートのためです。がんばりますねー!
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