「ウェアラブル活動量計?運動するの、嫌いなんで、豚に真珠w」「スマートウォッチ?6インチ・スクリーンのスマホでも小さいと思ってるのに、そんな小さいスクリーンで何するの?」と思っている、“以前の”私のような方、フィットビット買おうかどうしようかお悩み中の方は、必読よろしく!
『【fitbit versaレビュー】命にかかわる?!あの問題をフィットビットで解決したった!』では、フィットビットの〈運動リマインダー〉機能の絶大なる効果(わたし比べ)について書いています。
fitbit versa のレビューをしている私の運動(しない)歴
小中高大学の間は、どっぷりと運動部でした。球技ばかりで、基礎トレーニングとしてのランニングや筋トレは、苦手で嫌々やっていたという感じ。体力がある方ではなかったので、人一倍、本を読んで技や戦略方向で勝負に出てました。
元々、スポーツのゲーム性が好きだっただけで、運動すること自体には喜びを感じていなかったので、社会人以降は全く運動しない暮らしに。趣味でランニングするとか、余暇にスポーツするとか、考えたこともないまま20代、30代終了。中年時代に突入。
気分的にはパソコン前に一日中座ってても平気なんですが、流石に若い頃の体力貯金はすっからかん。空耳かと思っていた老化の足音が、はっきり聞こえる。「やばい。遂に私にもなんかきてる。この状態、なんとかせねば......」と思い出したのが40にさしかかった頃でしょうか。
それで、一念発起してジムのメンバーになったり。
でも、数回嫌々通った後は足が遠のき、何ヶ月も行かないままお金を捨て続けた後、やっぱり勿体ないわ。解約!の繰り返し。幽霊会員として払い続けた総金額、いくらなんだろう。振り返りたくない過去です。
直近では、今年の4月に、ホットヨガの2週間行き放題パスを買いました。
歩いていける便利な場所だし、毎日通って、すごい健康的になる〜!と、はりきって申し込んだにもかかわらず、2回しか行きませんでした。
行けなかった理由は、ヨガ後の筋肉痛がすごかったからです。全身、なまりきってるんですね。やる気はあるけど、体がついてこん♪というやつです。
どうでしょう?かなりなものでしょ?
そんな私に、『53歳の誕生日プレゼントとして夫にリクエストして買ってもらったfitbit versa』は、一体何をもたらしたのでしょうか?!
それでは、fitbit versa 実機一ヶ月体験レビューの第一弾、いってみよ〜!
本当はコワイ、座ってる時間が長いライフスタイル
私が今回、fitbit versa をゲットした最大の理由は、仕事柄(そして調べ物が好きすぎてネットどっぷりひきこもがちな私生活柄)、一日中コンピュータ前にスタンバっている座りっぱなしなライフスタイルから脱出したかったから。
先に説明したように、私の運動しない歴=社会人歴=30年ですからね。
知らない人は動かない暮らしを甘く見ているかもしれませんが、座りっぱなしって、すごい体に悪いんです。中年以降の健康問題というと、生活習慣病がよく話題になって、ダイエットや食生活の改善についての情報は氾濫してるけど、低糖質ダイエットをやって、どんなスリムな体型を維持して、野菜をたくさん食べてても、体を動かさない時間が長い暮らしをしてたら、ダメなんです。
どのくらいダメかというと、ダメダメ。完全にダメ。「座りっぱなしの弊害は喫煙に匹敵?1時間につき5分、歩くこと」(ダイアモンド誌)によると、
- 1時間座位を続けるごとに平均余命が22分ずつ短くなる。
- 座位時間リスクの影響は、過食など他のリスク因子のように余暇に行う中〜強めの運動でも軽減できない。
こ、これはびびりますよね?
座りっぱなしだと、毎時22分寿命が縮むんですよ?
時速22分の老化速度!しかも、例えば食べ過ぎとか、体に悪いとされてる他のことは、週末とかにしっかり運動すれば帳消しにできるけど、座ってる時間が長いと、救いようなし。
マグロも人間も一緒だったってことかな。「君、動くの?それとも死ぬの?」って感じ。
そんなこと言われても、ネットサーフィンしてたり、メールしてたり、報告書や企画書書いてたり、テレビ見てたり、数時間はあっという間。見事に座りっぱなしになりますよね?
プログラマー、ライター、ウェブデザイナー、プランナー、アナリスト、リサーチャー、経理、事務、データ入力... ありとあらゆるデスクワーカーは、最低1時間に1回立って動くことは、緊急最重要案件です。思い当たるそこのあなた、座りっぱなしを解決しないといけない気がしてきました?
記事のタイトルにした「命にかかわる?!あの問題」とは、ずばり、座りっぱなし問題のことです。
「命にかかわる?!あの問題」を解決するフィットビットの〈運動リマインダー〉
座りっぱなしが喫煙級に体に悪いっていうのは、アメリカでは数年前からかなり騒がれていて、立ったまま仕事ができるデスクも売れてるし、ライフハックや自己啓発系のサイトやブログでは、20分おきにタイマーで知らせてくれるアプリ類とか、ブラウザの拡張機能とか、いろいろ紹介されています。
その手のタイマーアプリももちろん試しましたよ。無料だし、いつもコンピュータの前にいるんだから、コンピュータを使ってなんとかするのは自然な流れ。でも、全く改善しませんでした。その状況を詳しく説明(笑)すると、
仕事してる、タイマーが鳴る、一瞬気が散るだけで仕事の手は止まらない、忘れて集中し始めた頃にまたタイマーが、、、という無限ループ。
そのうち、「効果ないくせにウザいわ!」って逆ギレ削除というエンディング。本人の自覚とか努力に頼る仕組みは、仮に最初はよくても、習慣にできるほど長続きしません。
私の場合は、きっとコンピューター中毒が重症なんでしょうね。そんなだったのに、なぜかフィットビットの〈運動リマインダー〉は効果がありました。
フィットビットの〈運動リマインダー〉は、何時から何時までと設定した時間枠の間、1時間に最低250歩は歩くことをリマインド=思い出させてくれる機能です。250歩歩いてないまま50分たつと、ブブって振動して「あと何歩!」とアピールしてきます。ブブっという振動の強さの強弱も設定できます。
要するに、タイマー設定されたバイブレーションというシンプルな機能ですが、手首にブブって振動がくると、座りっぱなし女王だった私でさえ、すくっと立って動き回るようになりました。
あんなに座りっぱなしだったのに。まるで、憑き物が落ちたような変わりよう。我ながら驚いています。
フィットビットの〈運動リマインダー〉が効いた理由
命にかかわる座りっぱなし解消に効果ありだったフィットビットの〈運動リマインダー〉と、全く効果なしだったタイマーアプリとの違いは、手首にブブっというバイブと、「この時間の目標まであとXX歩」というアイコン付きのメッセージがあるかないかだけ。無機質な音だけではなく、言葉とともに肌に訴えかける仕組みが効いたようです。
やさしく背中(手首だけど)を押されるから、素直に席を立つ。ブブっ!あ、あと150歩分、動かなくっちゃ!と思った時にはもう立ち上がっているというパブロフの犬的条件反射がとても自然に形成されました。
いろいろ試してダメだったのに、フィットビットの〈運動リマインダー〉が効いたのか、考えてみたんですが、これって目標設定の黄金法則、S.M.A.R.T.に、ばっちりのっとっているんですね。
S.M.A.R.T.というのは、1981年にジョージ T.ドラン氏が提唱した目標達成のための最適なアプローチで、以下5つの英単語の頭文字をとったもの。英語で「SMART=賢い」という意味だし、覚えやすくてしっくりきますね。
氏の論によると、目標設定は、
- Specific=具体的で
- Measurable=計測できて
- Attainable=実現可能で
- Relevant=自分にふさわしく
- Time-bound=時間制限がある
ものでなければならない。「なるほど!こういう目標設定をすれば実現しそう!」と納得します。
タイマーだけコンピュータ上で鳴っても、「そうなんだー、時間なんだー(汗)・・・(罪悪感ありつつ無視...)だったのに比べ、ブブっ!あとXX歩!っていうのは、何を?=あとXX歩を。いつ?=今から10分以内に。具体的でやるべきこととタイミングが明瞭簡潔だし、最高で250歩はちょっとしたことだし、座りっぱなし解消は、実現したいと切に願う命にかかわる重要なことなので、実行できてしまう。
フィットビット、考えてられてる。ちょっとした違いなんですけど、両方試して、如実に違う結果が出たのも頷けます。
一応、歩数ってことになっていますが、フィットビットが感知しているのは腕の動きなので、ラジオ体操する、腕の振り付きでツイストする(ウエスト引き締めたい!)、その場でエアー・ランニング(走ってるつもりで足の裏は床から離さず、腕を振る)、スクワット等など。そのときの気分と体力次第でバリエーションいろいろ適当に。
自分でも数えながらあと何歩かな?とフィットビットに表示される歩数を見ると、カウントされてない動きもありますが、細かいことは気にしない。肝は脱・座りっぱなし。ブブっと来て、立ちあがって動けば大成功!
250歩分クリアすると、fitbit versa の画面がマジェンタピンクになって、日本語だと「おつかれさま」と労をねぎらってくれます。設定が英語だと「Nicely Done!(よくできました!)」どこの国で買っても言語設定は変更できます。私はアメリカ在住で、何の疑問も持たず、ずっと英語で使ってました。
今は日本語モードに。ちょっと文字のきれが悪いのが気になったりしますけど、日本語化がどんなものなのか観察中(笑)
「おつかれさまでした」でも「Nicely Done!」にしても、ただのスマートウォッチの画面なのですが、結構うれしいものです(笑)
ひとりで毎時間、淡々と250歩とか、なかなか続けられません。反応はあった方がうれしいに決まってる。ゲームで「クリアした!」みたいな喜びがあるお蔭で、フットワークが軽くなるってものです。
下の写真は、左がiPad Pro 9.7インチ、右がソニーのXperia XA Ultra 6インチ。iOS(iPadやiPhone)でも、Androidでもフィットビットのアプリをインストールできて、そのダッシュボード(自分用管理画面)で、過去〜今日のアクティビティ、いろいろな機能の記録結果、その集計や詳細が見られます。
右写真のfitbit versa 画面は、何時から何時まで運動リマインダーにリマインドしてもらうかを設定し、その合計時間の中で、何回250歩をクリアしたかを表示しているところ。
ダッシュボードにせよ、スマートウォッチの画面にせよ、インターフェースがわかりやすく、アクティビティの結果や、また別記事で紹介するつもりですが、睡眠のグラフとか、インフォグラフィックのデザインが美しいのも( ・∀・)イイ!!
思わず見たくなるんですよね。グッドデザインとは、そういうもの。飾りじゃないのよ、機能の体現なのよ。
運動リマインダー、最初は朝8時から夜6時の10時間を設定していたんですが、最近、7時までに延長して、11時間に変更しました。
毎時250歩以上という目標の完全達成率は、6〜7割なので、まだまだ改善の余地ありなんですが^^; 一時間に一回、ブブっとなれば、必ず立ち上がって動いてます!その率は100%!自己報告!
マラソン目指してランニングしてるような方には笑われそうですが、こういうのは、なんでも自分比で評価する。頑としてw動かなかったのが動くようになった、この違いは大きい。
ということで、積年の座りっぱなしライフからの脱出、fitbit versa で大成功!!と、53歳の素晴らしいベイビーステップを喜んでいます。
運動リマインダー機能がついているフィットビットの種類
私が持っているfitbit versa のレビューとして〈運動リマインダー〉機能を紹介しましたが、フィットビットで、〈運動リマインダー〉機能があるのは、fitbit zip以外の全機種。
きっと、フィットビットも、これが一番大事な機能だと考えてるのではないかな。
この機能、本当に大事だと思います。全然運動の習慣がない上に、歩き回ることが生活の中に組み込まれていないわたしのような人にはオススメです。
Fitbit Ace | Fitbit Flex 2 | Fitbit Alta | Fitbit Alta HR | Fitbit Charge 2 | Fitbit Ionic |
まとめ
fitbit versa を使いはじめて1ヶ月がたちました。fitbit versa を腕にはめてないのは、充電してるときくらい。こんなに気にいるとは正直、思いませんでした。
はっきりいって、エクササイズに関しては、自分のことを全然信用してなかったんで、こんなに嬉々としてキビキビ動くようになるなんて、我ながらめっちゃ驚いています。
トレーニングと呼べるほど激しいエクササイズは一切していませんし、来年はハーフマラソンだ!みたいな野望もありませんが、脱・座りっぱなしライフは、長年の課題だったので、この達成感はすごいものです。歩くこと、日常的にアクティブになることを、こんなにもたやすく習慣として定着させてくれたfitbit versa 素晴らしい!
fitbit versa は、自然に健康増進というベクトルに向けて誘導してくれる相棒スマートウォッチかな〜と。
他にもいろいろ気に入ってるので、あれやこれやは続けて書いていきますが、fitbit versa が気になった方は、是非、チェックしてみてください。ビバ健康!