ここ数日、ITガジェット関係のメディアが次世代のfitbitの製品画像が出たっていうんでざわついています。リークの情報元は、これまで幾度も、誰よりも早く、正確な情報をすっぱぬいてきた“リークの帝王”と呼ばれているEvan Blass エバン・ブラス氏のツイート(@evleaks)。
Evan Blass エバン・ブラス氏は、BBCのインタビューでリーク引退を宣言したのに、復活ってことなんでしょうかね。鍵垢で彼の発信内容はわかりようがありませんので、本記事では、彼のリークを元にした下記英語メディアの記事と、そこに掲載されている写真から読み取れたことを検証していきます。
- Tech Crunch "Next-gen Fitbit Versa leak reveals Alexa support"
- The Verge "Fitbit’s next Versa smartwatch leaks with Alexa and OLED display"
- Phone Arena "Fitbit's next Apple Watch competitor, the Versa 2, has leaked"
次世代fitbitとは?
日本語でみつかる記事では、「次世代Fitbit」として紹介されているようですが、正確に言うと、画像がリークしたのは、Fitbitのスマートウォッチであるfitbit versa の後継機種です。
ニュースになっている次世代fitbitは、英語記事の中ではfitbit versa 2と呼ばれています。公式情報ではないので、あくまで仮称ですが。
私が絶賛愛用中のfitbit versa スペシャル・エディションは、2018年春に発売されたバージョン。続くfitbit versa ライト・エディションは、2019年春の発売。ライトは、機能をいくつか削って、その分価格を下げたエントリーモデルでしたが、fitbit versa 2はアップグレードされたスマートウォッチという噂。
冒頭の写真からは、ウーブンバンドのfitbit versa 2がグラファイトとネイビーの2種。シリコンバンドがブラック、グレー、ピンクの3種というバリエーション。ローズゴールドのウォッチケースにネイビーって、あまりマッチしてない気がする。パープルのウーブンバンドに一目惚れしてfitbit versa スペシャル・エディションのユーザーになった私としては、こいつはいただけない。
まぁ、交換バンドなんて、よりどりみどりなわけだけど、オリジナルも大事だと思うんですよね。
まぁ、いいや。機嫌直して、リークの製品画像とニュース記事、そして現行モデルであるfitbit versa とを私が比較検証して気づいたことを以下、書いていきます。日本語でも英語でもここまで書いてる記事は他にないよ!いまのところ。多分。
新しいfitbit versa 2の大きな進歩、アマゾンのAIアシスタント、Alexa アレクサが使えるようになる
こちらがfitbit versa 2のリーク画像です。アマゾンの音声AIアシスタント、Alexa アレクサのロゴアイコンがボワ〜ンと青白い光を発し、「How can I help? どないしましょ?」って言ってますね!キタキター!
右上の時計なのかストップウォッチなのか、もしかしたら緑の輪がまわってる?っていうアイコンも気になるけど、これについて触れているメディアは私が10記事くらい見た中ではなかったです。何か秘密がある気がするけど、不明。
巷のスマートウォッチ、アップルのApple Watchは、Siriが使えるし、『女性目線でおすすめ!レディース向けスマートウォッチ10選【2019年版】』で紹介したようなファッション・ブランドが販売しているスマートウォッチは、Googleアシスタントが使えます。
それに引き換え、fitbitは、fitbit versa の上位機種にあたるスマートウォッチ fitbit ionic も、スマートトラッカーの最上位機種であるfitbit Charge3も含め、現時点で音声アシスタントのAI機能が使えません。
なので、fitbit全体で考えても Alexa アレクサが使えるようになるのは大歓迎!
Alexa アレクサは、我が家では、Amazon Tap 2つとecho dot 2つ、毎日頻繁に使っています。GoogleアシスタントはスマホのPixel 3aでちょくちょく。Siriは、iPad Proでたまーに。経験からすると、Siriってちょっとイマイチな感じ^^;
巷でもAlexaの方がSiriより賢いという安定した評判で、一般論としてアマゾンのAI技術の方がアップルよりも優秀。そして、Alexaが使えるとなると、これはfitbitにおいて、大きな進歩なんじゃないでしょうか。期待大!
新しいfitbit versa 2、外見の違い
オリジナルfitbit versaとfitbit versa スペシャル・エディションにはボタンが左に1つ右に2つ。これらの次に出たfitbit versa ライト・エディションではボタンは左に1つだけ。fitbit versa 2のウォッチケースは、fitbit versa ライト・エディションを踏襲。ボタンが1つです。
『fitbit versa、ライト、スペシャルエディションの違いとお勧め【fitbit versa シリーズ3機種を比較】』
fitbit versa 2がアップグレード・バージョンなら、今ある機能がなくなるというのは考えにくいので、これまでボタンを押してやっていた操作を、タッチスクリーンでやるということなのでしょう。
これは、3つボタンに慣れている人にとってはちょっと面倒くさいような気がします。
まぁ、でも、その一方で、ボタンが1つしかなければ、「XXするのは、どのボタンだったっけ?」と迷うことがない、覚える必要がないので、シンプルで直観的操作で人に優しい設計なのかもしれないですね。
時計のデザイン的には、このボタン、リューズだとすると、ウォッチケースの左サイドじゃなくて、右に1つの方が良かったんじゃないかと思うんですけど。。。右にする方が大きな変更でコストかかるっていう大人の事情かな(笑)
現行fitbit versa は、スクリーン下部にfitbitってロゴが入ってるんですけど、上記の商品写真のようにグレーの色ではっきり見えるんじゃなくて、見る角度によっては全然気づかないくらい背景の黒と明度差がほとんどない見え方です。だから、別にあってもなくてもいいんだけど、fitbit versa 2はここにロゴがないという噂。
リーク画像がみな画面黒なので、表示ディスプレイと周囲のただの黒枠との違いがわかりにくいんだけど、ひょっとしたらロゴを取ったのはビジュアル的配慮だけでなく、同じウォッチケースのサイズで、ディスプレイ面積が増えたせいかもしれない。これは私の想像です。
新しいfitbit versa 2、バックパネル、ウォッチケース背面デザインの違い
左が私のfitbit versa スペシャル・エディションの裏側。右がリーク画像fitbit versa 2の裏側。ひと目見てわかるのは、
fitbit versa 2は、
- 黒い部分が大きくなっている。
- ベゼルっぽい角がなくなり、全体に丸くなめらかなサーフェイスになった。
- fitbitのマークがある。
- 充電する時のバッテリーチャージャーとの接触点(●が4つ並んでるところ)が上部に移動。
- 何のためにあるものかわからないけど、左側下部にあった穴が上部へ移動。
- CEの文字が下部へ移動。
バックパネルと背面のデザインが変更になったということは、心拍センサーのアップグレードがあったのでは?と勘ぐりたくなります。じゃないと、こんな見えない所をいじる理由がみつからないので。
このサイズの写真では読解不能かと思うのですが、現行モデルのfitbit versa ではブラックパネルの周囲に、次世代モデルfitbit versa 2 ではブラックパネルの内側に英文字が配されています。
右の写真は、リークされた製品画像を解像度2倍にして撮ったスクショを、ちょっとコントラストを修整したもの。クリックすると、大きなサイズで見られます。英文字をなんとか読み取ろうとがんばってみた。
書かれている文字は、現行モデルのfitbit versa とだいたい同じで下記の通りでした。
- PUREPALSE HEART RATE/ピュアパルス心拍
- AEROSPACE GRADE ALUMINUM/航空宇宙規格のアルミ
- AMOLED DISPLAY/アモレッド・ディスプレイ
- DESIGNED BY FITBIT/フィットビットによるデザイン
- WR 50 METERS/50m防水
- FITBIT PAY/フィットビット・ペイ
5番の数字は推定。6 AXIS SENSOR 6軸センサーの文字は消失。3番AMOLED DISPLAYが新登場。
現行モデルのfitbit versa のディスプレイは、LCD液晶ディスプレイ。どうやら、ディスプレイが、AMOLED アモレッドに変わったようです。
新しいfitbit versa 2はディスプレイがアップグレード
AMOLED、ちょっと聞き慣れない言葉なので、調べてみました。
AMOLEDとは、Active-Matrix Organic Light-Emitting Diodeの頭文字を取ったもので、
表示素子に有機発光ダイオード(OLED)を利用する有機ELディスプレイの一種で、駆動方式にアクティブマトリクス方式を用いるもの。スマートフォンのディスプレイなどに使われている。
アクティブマトリクス方式は元々液晶ディスプレイの駆動方式として用いられていたもので、一つ一つの画素ごとに対応するアクティブ素子(スイッチング素子とも呼ばれる)を配置し、これにより画素の点灯・消灯や輝度の調節などを行なう方式。単純マトリクス方式などに比べ構造が複雑で製造が難しく高価な反面、反応速度が速く残像が少ないという特徴がある。
IT用語辞典 e-Wordsより
ということです。技術的過ぎてわかりませんが、「反応速度が速い」ということは、タッチパネル・ディスプレイにおいては喜ばしいことです。
そして、AMOLEDディスプレイだと、曲げられるデザインが可能なんだそうです。
というわけで、ウォッチガラスのベゼルエッジがなくなり、なめらかな曲面になったんですね。うむ。カッコいい!颯爽とした新製品感が溢れてる!!
次世代fitbit versa 2はいつ発売?
これは誰にもわかりません。
でも、ITガジェット界で製品リーク画像が出回った時の過去の事例では、リークから発売までは、そんなに遠くないというのが通例。クリスマス頃かな〜というのが大方の予想のようです。
マーケティング的には、アメリカのオンラインストアで最も物が売れるサイバー・マンデー(12月2日)までに発売。ここではずみをつけて、クリスマス商戦に突入っていうのが理想でしょうか。
次世代 fitbit versa 2 リークのまとめ
- fitbit versa 2のウォッチケースは3種、バンドはウーブン2種でシリコン3種。
- fitbit versa 2は、Alexa音声アシスタントが使えるようになり、
- 操作ボタンは1つ。
- ディスプレイがAMOLED アモレッドになり、
- それに伴い、ウォッチガラスに丸みが出た。
- fitbit payやPurePulseなどの機能は据え置き。
- 心拍センサーとそれにまつわるPurePulseソフトウェア的なアップグレードがあるのでは。
fitbit社からの公式発表を楽しみに待ちたいと思います!